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更新日:2024年2月5日

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もうすぐ桃の節句(ひなまつり)(ぐーや)

昨日は2月3日の節分でした。
大きな声で魔除けの豆まきをすまされましたでしょうか?
暖かな日射しがある日はずいぶん暖かに感じられます。
暦の上では「春」ですが、まだまだ寒暖差が身にしみます。
今日は、取手図書館に飾られているおひなさまをお披露目しながら、暦に関することなどをおはなししていきます。

取手かるたの展示

暦のあれこれ

現在引き継がれている伝統行事や習わしは、暦と密接に関わっています。
カレンダーなど、現在私たちが使っている暦は「太陽暦」といい、1873年(明治6年)に採用された、地球が太陽を回る周期を基準としている暦です。それ以前は「太陰太陽暦」という、月が地球を回る周期を基準とする暦が採用されていました。

さるっこのつるし飾り

二十四節気(にじゅうよんせっき)と七十二候(しちじゅうにこう)

そして、月の満ち欠けだけではわからない、季節の変化を知る手がかりとして考案されたのが「二十四節気」です。地球から見て太陽が移動する天球上の経路(黄道)に合わせて、1年を十二の「節(せつ)」とその中間に「十二」の「中(ちゅう)」を設けて二十四に分けた暦で、約十五日ごとの季節の変化に対応出来るようになっています。

二十四節気の中には、みなさんもよく耳にする、「二至二分(にしにぶん)」と呼ばれる「冬至」と「夏至」、「春分」と「秋分」があります。この「二至二分」の中間点にそれぞれの季節の初めとなる「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の四立(しりゅう)があり、農業作業の目安にもなり、季節を知る拠り所として広まりました。
これらは、日本の気候風土に合わせて手直しされ、時候の挨拶などでわたしたちの暮らしの中でも使われています。また、二十四節気をさらに三等分したものが「七十二候」といわれ、「東風解凍(はるかぜこほりのごとく)」「魚上氷(うをこほりをいづる)」など、気象、獣や鳥、魚や昆虫、草木などの変化で季節の移り変わりを伝えています。

花鞠のつるし飾り

三月三日ひなまつり

古代中国では、邪気に見舞われやすいとされる三月最初の巳の日(みのひ)に、水辺で身を清める行事がありました。平安時代の宮中では、三月三日に水辺に出て、紙の人型で身体を撫で、病や災いを人形に移して流したり、水の流れに酒杯を浮かべ、詩や歌を詠む宴が盛んに行われました.室町時代になると、雛人形を流さずに取っておくようになり、そうした習慣も貴族から武家、裕福な町人へと広まり、一般庶民にも浸透していきました.華麗な雛人形が作られる一方、下町の庶民の子どもたちも楽しめるように、紙工作の組み立て雛壇のおもちゃ絵もつくられたようです。

読書する長老の雛様

だるまお内裏さま

和綴じの豆本びいなと洋本の豆本びいな

おひなさまと春の本たち

さて、2月1日から、取手図書館の正面玄関では、精巧で美しい「豆本雛」が皆さまをお出迎えしています。
長年ご活躍いただいた図書館ボランティアのかたが作られたおひな様で、図書館ならではの「豆本」のおひな様です。この時期に毎年飾らせていただいています。「豆本雛」以外にも、だるま雛や、千代紙雛、切り絵雛、つるしびなを展示しております。

切り絵のおひなさま

テーマ展示「春うらら」

取手図書館では、春の足音がきこえてくる「春うらら」と題して、「春」を題材とした図書を多数ご用意しております。桜やタンポポなど、草木や昆虫、図鑑や水彩画教本、詩集や料理本のほか、黒板アート作品集や小説等、様々な春を感じさせる本たちが、皆さまのご来館をお待ちしております。
ぜひお越しいただき、手に取った本のなかから、お気に入りの一冊と出会えますよう願っています。

右から撮影した春うらら展示

 

 

 

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