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表明の様子はYouTube取手市公式チャンネルよりご覧いただけます。
以下のリンクよりご覧ください。
令和5年取手市長所信表明(外部リンク)(YouTube動画が別ウィンドウで開きます)
この度、多くの皆さまからのご支援、ご信任を賜り、市政運営の舵(かじ)取りを担うこととなりました、取手市長の中村 修(なかむら おさむ)です。
市長就任以降、市長としての重責をひしひしと感じる日々でございますが、初登庁の朝、市長の徽章(きしょう)をつけた瞬間から、胸に刻んだ郷土への思いは、一層強くなるばかりです。市議会議員及び県議会議員としての19年間の経験を生かしながら、市勢発展のために、全力で挑戦し続けていきたいと、強く決意しております。
さて、私が進めるまちづくりについてですが、1期目の市政運営の中で、特に強く推し進めていきたい、6つの柱がございます。
まず初めに、多くの市民の皆さまも期待を寄せる、取手駅西口エリア再開発事業および、桑原地区への大規模商業施設誘致に向けた事業の加速化でございます。
この大きな2つの開発事業につきましては、それぞれの地権者の皆さまが、これまで様々な検討をされ、着実に進んできていると認識しております。
この2大開発は、「茨城県の玄関口」などで知られる取手の魅力を、今後さらに大きく育てていける取組として、私としても大いに期待をしているところです。
駅周辺の開発が進むことで、市内外からの注目を集め、人を呼ぶことができます。こういった取組が加速することは、次世代にとっての夢や希望になるとともに、将来の取手にとって非常に大きな財産になると確信しております。
次に、「子どもを産み育てたいまち」の実現を目指した、「子ども関連施策の充実」を挙げさせていただきます。
結婚から妊娠、出産、子育てに関する支援を充実させ、安心して子どもを産み育てられ、子どもたちが健やかに成長できるまちを実現したいと考えております。
また、市外からの転入を期待するだけではなく、今住んでいる人、生まれ育った人が、「取手で子育てをしよう」、そう思えるまちづくりを推進してまいります。
こういった一連の「子ども関連の施策」を充実させ、また各種関連事業を円滑に進捗させていくために、子育て支援に特化した部署の創設に取り組みます。
子ども関連の施策を全庁横断的に推進し、その取組を市内外に発信することで、「子育てのしやすさ」を、取手市の大きな魅力のひとつとして、伸ばしていきたい。そのように考えています。
次に、選ばれるまち、愛されるまち、その両面から取手市を盛り上げていくための施策、「地域への誇りや郷土愛を育み、未来を創る次世代教育」です。
今、取手の発展を支えてくださっている市民の皆さまはもちろんのこと、次世代を担う子どもたちにも、このまちを好きになってもらいたい。そのためには、このまちの歴史、文化、自然、また、利便性をはじめとした、このまちの魅力を知ってもらうことが、何よりも大切です。
地域の歴史を学びながら、郷土愛を育む教育に力を入れ、シビックプライドの醸成を図ってまいります。さらに、子どものころから多様な芸術活動と関わり、豊かな心を育む教育にも力を入れてまいります。縁あってこの取手の地に校舎を構えている東京藝術大学との連携も、取手の大きな特色ある教育のひとつとして、大いに期待しているところであり、特に芸術に触れ合う活動は、積極的にバックアップしていきたいと考えております。
さて、ここまで新しいまちづくり、教育や子育て施策についてお話しさせていただきましたが、人生100年時代、子どもも大人も、長い生涯のそれぞれの段階において、安心して、楽しく心豊かに過ごしてほしいものです。
そこで4つ目として、「誰もがすこやかで、しあわせに暮らせるまちづくり」を挙げさせていただきます。
生涯学習の充実もそのひとつです。生涯にわたって様々な分野について学ぶ機会を充実させることは、地域との絆(きずな)づくり・生きがいづくりにつながります。
さらに、若者から高齢者まで、運動や食生活改善等の健康づくりを促すことや、高齢期の医療と介護の連携を意識した健康施策にも力を注ぎ、「誰もがすこやかで、しあわせに暮らせるまちづくり」を進めてまいります。
5つ目として「生活といのちを守る」、安全・安心についてです。
令和5年梅雨前線による大雨及び台風第2号による災害に対しましては、茨城県や県内・県外市町村の連携をはじめ、各種団体、ボランティア活動によるご支援・ご協力を賜り、誠にありがとうございました。
この度の災害復旧を通じて、改めて、共助の大切さを痛感したところでございます。
自然災害に対する安全・安心はもちろんのこと、犯罪からも市民の命と暮らしを守るため、市の総力を挙げ、総合的な防災・防犯対策を講じることで、自助・共助・公助により地域の防災力・防犯力を高めてまいります。
6つ目としましては、「未来を見据えた新しい行政運営」です。
行政改革においては、まずは「デジタル化の推進」と、「ふるさと納税」事業の拡充に、果敢に取り組んで行きたいと考えております。
特に、目まぐるしいスピードで進んでいくデジタル化の動きに伴い、日々変遷していく市民ニーズに先だった対応を意識して、最も効果的で実効性のある方法を検討し、進めてまいります。取手市では、すでに生成AIを導入したところです。今後も積極的にデジタル化を推進してまいります。
ふるさと納税につきましては、単なる財源の確保にとどまらず、シティプロモーションにつなげることを意識して、前例にとらわれない提案を取り入れていきたいと思います。
このほかにも、急速に進展する少子高齢化への対応、SDGsへの取組など、市が直面している課題は多岐にわたります。未だ収束を見せないコロナの脅威にも、油断することなく備えて行く必要があります。
こういった様々な課題に対して、遺漏等無く適切に対処していけるよう、現場の職員の声も聞きながら、丁寧に取り組んでいきたいと思っています。
ここまで、いくつかの取組について、私の思いをお話しさせていただきましたが、すべては、私が20年前、取手市議会議員に立候補するときに掲げ、今も変わらず大切にしている、「住み続けるほど好きになるまちをつくる」、この信念を形にするものでございます。
ふるさと取手を愛し、育み、誇りを持って後世へ引き継いでいくために、取手市長の重責を果たすべく、全力を尽くす所存でございます。
最後に、「一生勉強・一生感動」、これが私のモットーです。
私はこの言葉を胸に、取手の輝かしい未来に向けて、市議会の皆さま、市民の皆さまとともに学び、感動を分かち合う、そのための歩みを、これからの4年間、一歩一歩、進めてまいります。
結びに、今後とも市政運営に対し、皆さま方のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、私の所信表明とさせていただきます。
所信表明については、当初は就任後の初議会となる令和5年第2回取手市議会定例会での発表を目指しておりましたが、6月に発生した『令和5年梅雨前線による大雨及び台風第2号による災害』への対応のため、別途撮影した動画での公表となりました。