ここから本文です。
取手駅西口周辺地区では、昭和60年に完成した取手駅西口第一種市街地再開発事業や駅ビルの開発にあわせて現在の交通広場などが整備され、一部には駅前らしい都市機能を有してますが、本地区の地形的な制約から効率的な土地利用が図られていない区域も多くみられ、また、交通結節拠点としての自動車交通や歩行者の回遊環境については、十分な機能を有しているとは言えない状況にありました。
こうした状況から、市は、中心市街地として、また、取手市の顔としてふさわしい潤いと活気に満ちた都心形成を図るため、取手駅北土地区画整理事業による都市基盤整備を進め、あわせて、「ウェルネス・タウン取手の創造」に向けた土地利用の高度化と多様な都市機能の集積を進めています。
進捗状況については「取手駅北土地区画整理事業の進捗状況と整備効果」をご覧ください。
取手駅北土地区画整理事業は、JR常磐線及び関東鉄道常総線の取手駅西口の駅前地区に位置し、東側をこれらの鉄道、西側を国道6号、南側は都市計画道路3・3・1号取手西口・戸頭(とがしら)線、北側は3・4・8号片町・白山前線に挟まれた面積約6.5ヘクタールの区域です。
取手駅北土地区画整理事業の概要(印刷用)(PDF:227KB)(別ウィンドウで開きます)
取手駅北土地区画整理事業計画図(PDF:311KB)(別ウィンドウで開きます)
取手駅北土地区画整理事業着手前の取手駅西口の状況としましては、街路網が未整備で上下水道等のインフラ整備が未着手であることから、土地利用の高度化が進まず、土地利用計画と一体となった面的整備の早期実現が望まれていたところでした。そうしたことから、取手駅北土地区画整理事業は、取手駅西口の約6.5haの区域において、平成4年に都市計画決定され、翌平成5年に事業計画を決定し、街区毎に順次、都市基盤整備を進め、現在まで約30年経過しております。
本地区は、既成市街地における事業のため、堅牢な建物が多く立地されており(83棟)、そこで借家人や借地人も複数営業を行っていたため、1件毎に、移転交渉を行ってまいりました。その中には大型テナントもあり、建物移転に複数年かかることもありました。また、地区の高低差が約14mあるため地形的な制約から、一気に造成工事を施工することができず、高低差解消のための擁壁工事を施工しながら進める必要がありました。さらには西部地区においては軟弱地盤層が一部確認されたことやA街区においても地下階撤去工事にて想定外の地下水がでてきたことから、それらの対策工事を行い、その都度、多くの課題を解決しながら進めてまいりました。そのような状況の中、地権者様の生活再建を可能な限り短期に実現するためにも、街区毎に建物移転、街区造成工事、土地の使用収益開始へと順次行ってまいりました。
事業の経緯としましては、平成9年に仮換地(案)を供覧し、平成10年に第1回仮換地指定を北部地区から行い、平成14年に北部地区の使用収益開始となりました。平成19年に西部北地区の使用収益を開始し、平成20年には四ツ谷橋が開通し、さらには平成24年11月には都市計画道路3・4・8号線が開通したことで、取手駅周辺の東西市街地を結ぶ相互通行が可能な道路が完成いたしました。
また、平成26年には、サイクルステーションとりで(CST)がオープンし、同年、取手駅西口歩行者デッキも完成しました。さらには、C街区にて民間医療モールがオープンし、着実に土地利用が図られてきました。そして、同年4月には、B街区の使用収益を開始し、取手ウェルネスプラザが着工され、平成27年10月には、都市計画道路3・5・38号線の全線開通と共に、取手ウェルネスプラザが開館となりました。さらには、平成30年3月に都市計画道路3・5・39号線が開通したことで、西部南地区が使用収益開始され、本地区の骨格となる都市計画道路の形状が現れました。
そして、平成29年から令和4年にかけて、交通広場に面する大型商業ビルの建物移転補償及び地下階を含めた解体撤去工事を施工し、83棟全ての建物解体が完了致しました。
令和4年5月には、A街区に設けた仮設交通広場を供用開始し、旧西口交通広場を封鎖し、リニューアル工事を約2年間、行ってまいりました。そして、令和6年7月30日にリニューアル工事を終え、新しい取手駅西口交通広場の供用開始へと至りました。
今後のスケジュールとしましては、A街区の造成工事や取手駅西口交通広場に接続する残る都市計画道路整備工事を進め、令和7年度の事業完了をめざして事業を進めているところです。
PDFファイルなどは音声読み上げソフト等で正しく読み上げられない場合があります。必要に応じてお電話等で個別に対応させていただきますのでご連絡ください。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。