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議案と討論(ひびき248号)
第3回定例会で審議され、討論が行われた議案の結果、討論の概要をお伝えします。
討論は、表決の前に賛成・反対の意見を表明し、自らの考えに賛同する者を得ようとするものです。
議案には、市長が提出する予算案・条例改正案・人事案件の他、議員または委員会として提出するもの(意見書案・決議案等)があります。
令和5年第3回取手市議会定例会(9月1日から9月20日まで)
提出議案の内容と議決結果は、次のとおりです。
令和5年第3回定例会
市長提出議案
議案第47号 取手市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例について…可決
〔内容〕不妊治療のための休暇制度について、現行の短期間の有給休暇制度に加えて、長期間の取得が可能な無給休暇制度を新設することにより、一旦仕事を離れて不妊治療に専念後、再度仕事に復帰できる環境を整備するもの。
- 久保田議員【賛成討論】
不妊治療を受ける夫婦が増加している中、不妊治療と仕事を両立できずに離職するかたが多くいる。今回の改正では、無給の制度ではあるが、不妊治療に専念する休暇として、分割での取得も可能としながら、長期間の取得が可能となった。治療と仕事の両立や働き方改革を通して、若い世代が心健やかに産み、安心して子育てできるような社会の構築を目指す改正である。賛成。
議案第49号 令和5年度取手市一般会計補正予算(第7号)…可決
〔内容〕豪雨災害対策、ゆめみ野駅自転車駐車場整備経費、認定こども園整備補助金等
- 齋藤議員【賛成討論】
豪雨災害対策に要する経費が計上されている。双葉地区北側の勘兵ヱ堀排水路のかさ上げ工事を行うことで越水を防止し、水の流入の心配がなくなることを願う。そのほか、浸水検知システムの設置や水害対応備品の購入など、今後の水害対策につながる取り組みが含まれる。市が主体となり粘り強く頑張っていただきたい。賛成。
- 小堤議員【賛成討論】
今まで使用した消防車両・消防団車両のオークションによる歳入創出、ゆめみ野地区の自転車駐車場整備、道路維持補修、一分一秒を争う水との戦いに有効であるタイガーダムの購入など、市民生活の身近なことに対する福祉の向上に要する経費であり、高く評価。この補正予算は議会としても可決すべき。賛成。
認定第1号 令和4年度取手市一般会計決算の認定について…認定
〔内容〕魅力ある都市空間づくり、定住化促進、少子高齢化への対応、安全・安心な教育環境の実現
- 遠山議員【反対討論】
歳入については、市の自主財源である市民税が年々減少しており、ふるさと納税制度に課題がある。歳出では、総合防災マップや地球温暖化防止実行計画、中小企業・小規模企業振興基本条例等の観点から、桑原地区整備計画は慎重に再検討すべき。地域公共交通空白や公営住宅、公民館の活動費、学校給食費滞納などの課題もある。本当に困っているところに補助金が行き渡り、誰もが安心して住み続けられる行政が望まれている。反対。
- 根岸議員【賛成討論】
行政改革推進事業、教育総合支援センター事業、地球温暖化対策事業について、それぞれの成果を評価。また、行政運営が健全になされるためには、市職員がやりがいを持って業務に当たることができる職場環境が整備されていることが重要であり、風通しのよい課内の雰囲気、業務改善改革への取り組み、各課の連携などに重点を置きつつ、持続可能な自治体経営に当たっていくことを期待。賛成。
- 佐藤議員【賛成討論】
桑原地区整備推進に向け、地権者による事業計画案策定を支援し、関係機関との協議を進めつつ、事業協力者とともに合意形成に向けた作業をしっかりと取り組んだ点、また、子どもの医療費充実や保育確保のための支援事業、保育施設の整備維持など子育て支援について取り組んだ点を高く評価。インフラ整備、定住化促進、子育て支援、教育と、あらゆる分野にバランスよく財源を配分し、必要な事業を効率的かつ効果的に実施した。賛成。
- 落合議員【賛成討論】
新型コロナウイルスワクチン接種ではスムーズな接種体制の確保が図られ、また乳幼児健診では効率のよい検査体制による徹底した弱視等の早期発見が図られた。さらに、コミュニティバスへの交通系ICカード導入による利便性向上と円滑な運行が図られた。枠配分予算制度を継続しつつ、4つの重点事業も予定どおり進行していることを評価。賛成。
コミュニティバスに新たに導入されたICカードの読み取り機
認定第2号 令和4年度取手市取手駅西口都市整備事業特別会計決算の認定について…認定
- 加増議員【反対討論】
取手駅北土地区画整理事業は、バブル期の当初計画自体が市の身の丈を超える過大な計画であり、市の不十分な取り組みが事業の遅れと事業費の膨張をもたらした。西口開発への一極集中により、通学・生活道路や排水整備が後回しにされ、市民生活に関わる諸制度がおろそかにされてきた。市は再開発事業から撤退し、地権者主体にすべき。反対。
- 細谷議員【賛成討論 加増議員に反論】
事業が遅れたということはあるが、駅前交通広場は必要なものであり、速やかに事業終結を求める必要がある。また、西口整備をやめれば市民生活が良くなるというようなことは成り立たず、開発の合意の遅れを区画整理には影響させないことも明らかにしており、この認定は賛成すべき。加増議員に反論。
- 加増議員【反対討論 細谷議員に反論】
駅前交通広場が整備されることは歓迎するが、駅前の区画整理事業そのものに問題がある。合併施行の問題も全く関係ないということではない。細谷議員に反論。
- 細谷議員【賛成討論 加増議員に反論】
交通広場は広げなければ改善にならず、今までのような面積ではとても市民要望に応えられない。そして広場拡張は区画整理事業があったからこそできたもの。合併施行については、開発と切り離してでも行うという決意を受けており、この決算には賛成すべき。加増議員に反論。
- 加増議員【反対討論 細谷議員に反論】
駅前広場を整備する前の区画整理事業での一番大きな問題は平成25年のビル解体。解体したビルの土地は、いまだに補償対象になっており、市が補償金を支払っている。駅前広場の整備は置いておいても区画整理事業の進め方に大きな問題がある。細谷議員に反論。
現在整備中の取手駅西口駅前に設置されたエレベーター
認定第3号 令和4年度取手市国民健康保険事業特別会計決算の認定について…認定
- 遠山議員【反対討論】
国保の基金を被保険者に還元するべきであり、子どもの均等割は全額減免にすべき。保険税額は市町村が決めることになっているにもかかわらず、県の「違法ではないが好ましくない」といったことを理由に実施できないでいる点を指摘。反対。
認定第4号 令和4年度取手市後期高齢者医療特別会計決算の認定について…認定
- 遠山議員【反対討論】
年金が毎年減らされているのに保険料が高くて困るという声が多数寄せられている中、令和4年10月から医療費2割負担導入となった。反対。
認定第5号 令和4年度取手市介護保険特別会計決算の認定について…認定
- 遠山議員【反対討論】
制度改定のたびに内容が変えられ、利用者や介護従事者に戸惑いがある。保険料の値上げ幅を抑えるために基金を取り崩す市の方針や、地域包括支援センター開設は歓迎するが、国の制度に問題がある。反対。
認定第6号 令和4年度取手市競輪事業特別会計決算の認定について…認定
- 加増議員【反対討論】
競輪事業は公営ギャンブルであり、ギャンブル依存症が潜在している。市は、競輪場施設を文化芸術や健康、スポーツ、福祉などに利用転換することで地域経済や健康的な文化・スポーツの発展に貢献できる。競輪事業から撤退し、競輪場で働く人々の就業保障をはじめ県との協議は最優先にすべき。反対。
- 染谷議員【賛成討論】
2022年度の全国の車券売上高が前年度比113.1%となり、市への繰出金も増加した。競輪事業はスポーツの発展や社会貢献、税収の面からも市に必要。また、競輪業界は依存症対策を着実に実施している。賛成。
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議員提出議案
意見書案第4号 ガソリン税の見直しを求める意見書について…可決
〔提出者〕山野井隆議員・根岸裕美子議員
- 染谷議員【反対討論】
現状では、政府が進めている燃油高騰対策の手段を変える必要はない。また、税制の在り方については、燃油高騰対策だけではなく総合的な検討が必要。反対。
- 石井議員【賛成討論】
ガソリン価格の上昇が国民生活や経済に影響を及ぼす可能性があり、特に低所得層や交通手段が限られている人々にとって重要な問題。揮発油税のトリガー条項を発動させることができるようにする必要があり、またガソリン税と消費税の二重課税についても国で議論する必要がある。賛成。
- 関戸議員【賛成討論】
政府の金融政策の誤りとロシアのウクライナ侵攻によって円安が止まらず、石油価格が高騰している。揮発油税の減税や卸売価格の引き下げなどの対策が必要である。中小企業の事業用燃油、農業・漁業用燃油の価格引き下げも必要。賛成。
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