現在位置 ホーム > 市政情報 > 市長・議会・各種委員会 > 市議会 > 市議会の取り組み・活動 > 市議会の災害・感染症対応 > ICTを活用して議会災害対応訓練を行いました(令和3年2月)
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取手市議会は、「取手市議会災害対応規程」を平成26年3月25日に制定しました。
これは東日本大震災時、個々に活動する議員からの情報報告や伝達に混乱をきたした経験から、他市の先進事例を調査して制定したものです。
今回は、令和2年8月に導入したタブレット等を使用し、メールやLINEで各議員の安否確認を行う、市内の各所にいる議員から被災状況の写真を収集して地図にまとめ共有する、Zoomで会議を行う等、ICTを活用した災害対応訓練を行い、有事に備えました。
訓練は日時のみを予め共有し、詳細な時間は議会事務局職員のみが知る形でスタートしました。
取手市議会災害対応規程(PDF:80KB)(別ウィンドウで開きます)
大規模な地震が発生したため、議会事務局長は、市の災害対策本部が設置される旨を議長に報告し、議会としての対応方針協議のため、正副議長に登庁を要請しました。
議会事務局長から災害対策本部の会議結果を正副議長に報告。被災状況の大きさから、取手市議会災害対応規程第2条に基づき、齋藤議長は議会災害対策会議を設置することを指示しました。
指示後、全議員に安否確認と居場所、連絡先の報告を求めました。
今回は、発災時に連絡不能とならないよう、メールとLINEの両方を使用し、連絡方法の確立を行いました。
連絡を受け、議会災害対策会議の構成員(正副議長、各会派代表者)がオンラインで会議に参加。想定被災状況の確認と情報の共有をしました。訓練に関する疑問等の応答も行われました。
オンライン会議終了後、座長(議長)の指示により、各議員は自宅や市内でよく行く場所、被害がありそうな場所などをイメージし、その場所をタブレットやスマートフォンで写真を撮り、データをメールとLINE(ライン)で送信しました。
写真を撮る際には、位置情報を付加する設定に変更することを確認して実施しました。位置情報付きの写真をやりとりすることにより、今後、さらに効率よく情報収集・管理ができるよう訓練も行いました。
送信されたデータは議会棟大会議室で正副座長が受信。データをGoogleマイマップへ落とし込んでいきました。
安全安心対策課職員の他、取手市災害対策本部の情報班の職員が訓練の様子を確認するとともに、Googleマイマップの操作方法も共有しました。
午前9時53分に送信したメールから26分で全議員の安否確認ができました。
メールサーバーが故障したと想定して、LINEだけで情報をやり取りする訓練も行われました。
ほぼ全議員から情報提供が行われたことを確認し、情報共有の訓練を終えました。
全議員が手元のタブレットで被害状況が確認できるよう、Googleマイマップを共有しました。その後、想定被害状況の件数や概要を座長から報告。また、Zoomの画面共有機能を用いて、説明がなされました。
完成したGoogleマイマップのイメージは、次のとおりです。
Googleマイマップに落とし込んだ情報集約結果(訓練)(PDF:1,188KB)(別ウィンドウで開きます)
各議員から提供され、Googleマイマップで情報整理された資料を、正副座長から藤井市長へ手渡しました。また、藤井市長はGoogleマイマップを実際に御覧になりました。
参加した議員が訓練を振り返りました。メールやLINEの運用方法、今後の課題などの意見が出されました。
午前11時35分、対策会議の解散が宣告されたと同時に訓練が終了しました。
訓練のために作成した手引書等は、今回行った訓練を踏まえ、更にスムーズに行えるように手順の検討等を行い次第、公開する予定です。
訓練翌日の13日には、福島県沖を震源とする地震が発生し、今回行った訓練のうちの安否確認と被害状況の情報共有を行いました。改めて、有事への備えの大切さを議員一同実感しました。
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