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会議規則を改正し、全国初の電子投票システムによる選挙を実施
会議規則の改正・申し合わせ
令和6年2月29日(木曜日)の令和6年第1回定例会で、委員会提出議案として、議会運営委員会から取手市議会会議規則の改正案が提出され、全員賛成で可決されました。
この改正により、委員会での電子投票システムによる選挙(委員長選挙・副委員長選挙)が可能になりました。
可決された改正案は、以下のリンクからご覧いただけます。
委員会提出議案第1号 取手市議会会議規則の一部改正(PDF:53KB)(別ウィンドウで開きます)
また、令和6年2月26日の議会運営委員会で「電子投票システムによる委員長及び副委員長の互選に関する申し合わせ」を新たに定めました。その内容は次のとおりです。
電子投票システムによる委員長及び副委員長の互選に関する申し合わせ(PDF:48KB)(別ウィンドウで開きます)
一般会計予算・決算審査特別委員会の副委員長選挙を電子投票システムで実施
会議規則の改正後、同じ日に設置された一般会計予算・決算審査特別委員会の副委員長選挙で、電子投票システムを用いた投票を行いました。
選挙時の全景(投票の秘密保持のためパーティションを置き、タブレット端末を使って投票する委員)
タブレット操作画面(模擬)
電子投票システムによる投票結果の画面(模擬)
電子投票システム導入までの経緯
- これまでの取手市議会の方針
取手市議会では、これまで誰もが参加しやすくわかりやすい「開かれた議会・議員活動」を目指してきました。感染症拡大やICT化により生活の在り方が激変する中、非常時でも議会の役割・権能を果たすことができるよう、取手市議会・議会事務局では、議会としていち早くオンライン会議を取り入れるなど、「未来型地方公共団体議会」の実現を目指して先進的な取り組みを続けています。
- デモテック宣言
取手市議会では、令和2年6月15日に、早稲田大学、一般社団法人地域経営推進センター、東京インタープレイ株式会社、取手市議会・議会事務局の四者で「デモテック宣言」を行い、翌月、「新しい民主主義の手法を構築するチャレンジ連携に関する協定(デモテック連携協定)」が締結されました。
(注意)デモテック(DemoTech)とは
ICTやAI技術、テクノロジーを活用した多様な主体の参加と集合知により、民主主義をアップデートしようとする運動です。Democracy(民主主義)とTechnology(技術)を掛け合わせた造語です。
- 「デモテック戦略特別委員会」設置とオンライン委員会の開催
令和2年9月4日には「デモテック戦略特別委員会」が設置されました。委員会を中心に、協定事業者四者がそれぞれの知見を基に、オンライン会議導入についての課題抽出や解決策の検討を進めました。同じ年の9月議会で、会議規則と議会委員会条例を改正し、オンラインによる委員会開催を可能としました。
その後、取手市では、今日までに50回を超えるオンラインを用いた公式の委員会を開催しています。
- オンライン会議での課題
デモテック戦略特別委員会で完全オンライン化を見据えた検討課題の一つとして、システムを活用したオンラインによる選挙が挙げられている状態でした。従来、委員長・副委員長選挙で投票を行う場合、投票箱と投票用紙を用いた「単記無記名投票」という方法しかなかったため、オンラインによる委員会では行うことができませんでした。
- 電子投票システムの開発元
デモテック連携協定の協定事業者であり、当市議会でも電子書棚・電子採決システムを活用している東京インタープレイ株式会社により開発されたものです。この開発の中では、デモテック戦略特別委員会での議論や意見が反映されています。
- 電子投票システムの特徴
電子投票システムは、対面・オンラインのどちらでも活用できることから、オンラインでの委員会における委員長・副委員長選挙も可能なシステムです。
このことは、委員長等の選挙から質疑、討論・採決まで、委員会の一連の流れがオンライン形式だけで完結する道を開くものであり、オンラインを活用した地方議会の取り組み・議会のデジタル化の実現の一助となるものといえます。
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