現在位置 ホーム > 文化活動・観光 > 文化芸術 > 「文化芸術」のお知らせ > 令和5年度第32回取手市長賞作品(美術分野)が決定しました!
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令和5年度の第32回取手市長賞(美術分野)作品を、第72回東京芸術大学卒業・修了作品展に出展された作品の中から東京芸術大学の推薦をもとに2点決定しました。取手市長賞(美術分野)についての詳細や過去の受賞作品については、「取手市長賞(美術分野)」をご覧ください。
第32回取手市長賞受賞作品の油画「exuviae」(イグズーヴィーイー)は令和6年3月22日(金曜日)から3月31日(日曜日)まで、とりでアートギャラリーで展示します。
工芸(鋳金)「よりどころ」の公開予定については決まり次第お知らせします。
深海 絵理香(フカウミ エリカ)
東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻
油彩、キャンバス(パネル)、綿布
縦227.3×横363.6センチメートル
深海さんはスピード感を持って瞬発的に入り、短時間で仕上げる絵画制作スタイルで持って学部の4年間、人物、風景と私生活をテーマに、コンスタントに描き続けており、特に人物の顔の表現を探るため、スタイルを微妙に変えながら数多くの実験を試してきている学生である。最後のこの卒業制作は顔と背景をつなげるため、毎日目玉焼きを作り観察し続けながら画面に対して苦手とする引き手を見つける探究であったが、提出期限間近で手応えを見つけた瞬間が見え隠れしている見応えある絵画作品に仕上がっていることにより推薦いたします。
今回の作品は、「人の形をしているけれど、人間でないもの」を描こうと思った。絵画の良さは、違和感だと思う。一見、人を描いてしまうと、それ(人間)にしか見えないけれど、「人のようなもの」を描くと、余白が生まれて色んなことを考えたり思い出したり出来る。そんな絵を描きたかった。
(注意)駐車券のサービスはございませんのでご了承ください。
岡本 美里(オカモト ミサト)
東京芸術大学美術学部工芸科鋳金専攻
ブロンズ、御影石、鉄
2点組
(右写真)高さ153×幅40×奥行40センチメートル
(左写真)高さ108×幅40×奥行40センチメートル
台座の大きさを含む
岡本美里の「よりどころ」は、学生としてコロナ禍を経験した作者の平穏な日常への願いと祈りが込められている作品です。自由気ままに振る舞う猫を、狛犬のように見立てて造形し、親しみやすい守護動物として表現しています。鋳金の伝統的な技術であり、より環境負荷の少ない「真土込め型」で鋳造することを選択し、鋳物らしく触感豊かに仕上げたことが、作者の想いに説得力を与えています。また、この作品は撫でられることで人に寄り添い、経年変化していくことを願っており、公共の場で永く市民に愛される取手市長賞にふさわしい作品といえます。
私が過ごした大学4年間はコロナに始まり、度重なる地震や戦争が始まるなど不安を抱える事の多い日々でした。その中で自分が専攻している工芸という分野を通して少しでも人の心に寄り添う作品を作りたいと思いました。
決定次第、お知らせします。
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