現在位置 ホーム > 月・木・SAY 職員のささやき > 生涯学習課・埋蔵文化財センター・公民館 > 飯島 章 > 取手の火の見やぐら(その19)(飯島章)
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皆様にはいかがな新年をお迎えになりましたでしょうか。
新年早々の能登半島地震の発生に羽田空港での航空機衝突炎上事故となりました。
遅くなりましたが、お亡くなりになったかたのご冥福と、被災したかたの1日も早い復興をお祈り申し上げます。
今回は「取手の火の見やぐら」についてささやきます。
場所は市内双葉地区です。下の地図もご参照ください。
下の写真は、双葉地区にある取手市消防団第37分団の詰所です。
詰所の後ろに鉄骨製のやぐらが立っています。右脇を通る道路側から見たのが、下の写真です。
さてこれも「取手の火の見やぐら」の(その14)と(その18)で紹介したものと同様に、火の見やぐらと呼んでいいのか、迷う物件です。
まず見張台がありません。天辺(てっぺん)のあたりを拡大した写真が次です。
ホースを乾燥するのには使われているようです。
またはしごが付いていません。
下の写真の奥側に置いてある上部が湾曲したはしごを水平材に引っ掛けて、上にのぼっていくと思われます。
下の写真の赤い小さな台は、はしごに足をかけるときの踏み台でしょうか。
消防自動車の色にちなんで、赤く塗られているのでしょうか。
相当以前ですが、中国の消防士がこのようなはしごをビルのベランダに引っ掛けながら、はしご車も届かない高層階にまでのぼっていく訓練をしているのを、テレビで見たことがあります。
洋の東西、国・人種・民族を問わず、人びとの生命を守るため日々訓練に励んでいる消防の関係者には感謝の念しかありません。
今回のおまけは、土浦市の殿里(とのざと)地区にある火の見やぐらのような鉄塔です。
写真は下になります。
南側に開けた平地を見下ろす台地上に立っています。
鉄骨が華奢であること、裾が広がっていないことから、すらりとした印象を受け、計測したわけではありませんが見た目よりも高く見えます。
火の見やぐらだとすれば、かなり高い部類に入るでしょう。
最初は何かのアンテナかとも思いましたが、ケーブルの類は見えません。
以前はともかく、現在はアンテナとしては使用してはいないのは確実です。
天辺には見張台らしきものが付いています。下の写真になります。
またはしごはなく、足場ボルトを使ってのぼっていくようになっています。
このあたりは、火の見やぐらよりも鉄塔っぽく感じます。
見張台の床は約四分の一が欠けていて、足場ボルトを使ってのぼってきた人はここから見張台に入るようになります。
見張台から突き出た部材は、ホースを干すのに使うようにも見えます。
しかし周辺には消防団の詰所はありません。
もう少し近くから撮影した写真が次です。
周辺の道路からここまで車で入ることはできません。この一角は生垣で囲われた私有地のようで、雑草もなくきちんと管理されています。上の写真は生垣の外から撮っています。
見張台まで上がると、南側のみならず全方向に見晴らしはとてもいいとは思いますが、火の見やぐらのようで火の見やぐらではなく、アンテナのようでアンテナでもない何とも不思議な鉄塔です。
今回は(も)長文になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
本年もよろしくお願い申し上げます。