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更新日:2025年1月9日

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議案と討論(ひびき254号)

第4回定例会で審議され、討論が行われた議案の結果、討論の概要をお伝えします。
討論は、表決の前に賛成・反対の意見を表明し、自らの考えに賛同する者を得ようとするものです。
議案には、市長が提出する予算案・条例改正案・人事案件のほか、議員または委員会として提出するもの(意見書案・決議案・修正動議など)があります。

令和6年第4回取手市議会定例会(12月2日から12月25日まで)

市長提出議案・議員提出議案の内容と議決結果は、次のとおりです。

令和6年第4回定例会

市長提出議案

議案第70号 取手市奨学金貸付条例の一部を改正する条例について…修正可決

〔原案の内容〕奨学金の貸付金額の増額、奨学生の資格要件の変更など

(金澤克仁議員・山野井隆議員・染谷和博議員提出)議案第70号に対する修正動議…可決

〔修正案の内容〕奨学生の資格について、親権者等に滞納があった場合でも、滞納金の納付の意思が認められる場合など情状を考慮すべきときには奨学生の資格を認めるよう修正提案するもの

  • 山野井議員【賛成討論】
    奨学金の目的は、経済的に困難な状況にある学生に対する支援。税金の滞納者は保護者であり、受益者である奨学生に波及させ教育の機会を奪うことは貧困の連鎖を助長する。一方で奨学金の原資が税であることなども考慮する必要がある。滞納者に対しては適切な支援策を考慮することで教育機会へのアクセスを確保するほうが有益。滞納者についての緩和要件を付した本修正動議に賛成する。
  • 細谷議員【賛成討論】
    二つの修正動議は、憲法第26条の教育を受ける権利をどうやって守っていこうかという内容。一方、市の原案は、憲法第30条の納税義務に重きを置いたもの。納税を重視した原案に対して、教育のほうが大事であるという態度を議会が示したことは貴重である。
(遠山智恵子議員・加増充子議員提出)議案第70号に対する修正動議…否決

〔修正案の内容〕高等教育の機会均等を図るため、奨学生の資格については、親権者等が市税その他の諸納付金のうち規則で定めるものを滞納しているか否かを問わないよう修正提案するもの

  • 遠山議員【賛成討論】
    国では、こども家庭庁が立ち上がり、市においても、こどもまんなか社会を目指して取り組んでいる。この修正動議は、憲法にうたわれている、子どもの教育の機会均等を保障するものである。

議案第73号 指定管理者の指定について…可決

〔内容〕かたらいの郷の指定管理者を指定するもの

  • 遠山議員【反対討論】
    指定管理者制度について、民間を否定するものではないが、市民の税金で建てた公共施設は市が責任を持って直営で運営するべきである。
  • 染谷議員【賛成討論】
    かたらいの郷の指定管理者は、長年指定管理をしていることに加え、令和7年度から自主事業を増やすことなどを考えている。地域との連携等を考えた運営を期待する。

取手市立かたらいの郷の外観

議案第74号 指定管理者の指定について…可決

〔内容〕取手ウェルネスプラザおよびウェルネスパークの指定管理者を指定するもの

  • 遠山議員【反対討論】
    指定管理者制度について、民間を否定するものではないが、市民の税金で建てた公共施設は市が責任を持って直営で運営するべきである。
  • 染谷議員【賛成討論】
    取手ウェルネスプラザおよびウェルネスパークは、現在は毎週のようにイベントがあり、実施事業も増え、順調に運営し、来館者も増えている。令和7年度から指定管理者が代わるが、今まで以上の運営ができると考える。

取手市立ウェルネスプラザの外観

議案第75号 令和6年度取手市一般会計補正予算(第8号)…可決

〔内容〕扶助費の増額、ESCO(エスコ)事業として実施する藤代庁舎照明LED化事業委託費、ナラ枯れ対応経費、取手駅東西連絡地下通路内公衆トイレ設置実施設計費など

  • 岡口議員【賛成討論】
    藤代庁舎照明LED化ESCO事業は、第二次取手市地球温暖化防止実行計画に基づき、照明器具を蛍光灯からLEDに改修することで、省エネルギー化や二酸化炭素排出量の削減につながる。また、LED化により寿命が延び、修繕や交換に要する維持管理費の削減を図ることができる。
  • 長塚議員【賛成討論】
    体育施設であり、指定避難所でもあるグリーンスポーツセンターにWi-Fiを導入することで、利便性の向上や情報取得だけでなく、デジタルを駆使した様々な取り組みが可能になる。接続範囲が一部エリアとのことで、実際の接続状況や利用者の声を聞き、範囲の拡大なども視野に入れて進めることを期待している。
  • 古谷議員【賛成討論】
    取手駅前公衆トイレを東西連絡地下通路内にバリアフリー対応のトイレとして新設する実施設計費、戸頭消防署の非常用発電機を改修するための実施経費、登園・降園管理や保護者との連絡、キャッシュレス決済などのシステムを導入する保育施設への補助金等、市民生活に直結する補正予算は必須である。

TAC取手グリーンスポーツセンターの外観

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議員提出議案

意見書案第7号 企業・団体献金の全面禁止を求める意見書について…可決

〔提出者〕本田和成議員・遠山智恵子議員

  • 石井議員【賛成討論】
    日本維新の会では、政治腐敗を根絶するために、企業・団体献金の全面禁止や政治資金の完全公開、政策活動費の廃止など、政治浄化に取り組んでいる。企業・団体献金の全面禁止に加え、政治団体から政党への献金も全面禁止を提案しており、すぐにでも実現できるよう賛成する。
  • 遠山議員【賛成討論】
    取手市議会では令和6年3月に政治資金規正法の改正を求める意見書を国に提出している。問題の根源は企業・団体献金であり、全面禁止するべき。政党助成金は、二重取りと言われても当然のことである。

意見書案第8号 現行の健康保険証とマイナ保険証の両立を求める意見書について…否決

〔提出者〕本田和成議員・遠山智恵子議員

  • 根岸議員【賛成討論】
    今後、医療DXの推進が図られ、マイナ保険証の利便性が上がれば、おのずとマイナ保険証の利用率が上がり、現行の健康保険証の役割も縮小していく。それまではマイナ保険証と現行の健康保険証をどちらも使えるようにしておけば、職員の膨大な事務作業や窓口対応負担は必要がない。資格確認書の送付にかかる費用は、税金の無駄遣いにほかならない。
  • 加増議員【賛成討論】
    法律上は任意とされているマイナンバーカードの取得が事実上義務化される内容で問題がある。また、オンライン資格確認システムでエラー発生などのトラブルが続き、保険資格確認手段として不確実であり、現行の保険証を残してほしいという世論が広がっている。

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