現在位置 ホーム > 文化活動・観光 > 生涯学習・スポーツ > 「生涯学習・スポーツ」の講座・イベント > 市民大学特別講座 > 令和5年度市民大学特別講座
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取手市では、平成25年度より市民大学講座を実施しております。
市民大学講座は、市民のかたの「知りたい・学びたい」というニーズに応えるもので、健康や環境、歴史など様々な分野の講座を実施しています。なお、市民大学講座はどなたでも受講できます。
健康を維持、向上させるため、社会全体で取り組む活動や政策について、県の健康、保健に関する課題をどのように取り組んできたのか。公衆衛生行政の紹介とデータから見た健康づくりの重要性について概説します。また、高齢化社会を支える地域包括ケアシステムや、昨今注目されている次世代を担うこどもを地域で支える子育て支援に関して、国や県の取組を紹介します。
続々と続く太陽系外惑星の発見、超巨大ブラックホールの撮影の成功など、宇宙の研究は日進月歩で進んでおります。最新の天文学が解き明かす最新の宇宙の姿を、宇宙のシミュレータを用いながら、分かりやすく紹介します。ふだん見上げている星空を出発し、地球から138億光年彼方の宇宙の果てまでを一気に俯瞰してみましょう。
インターネットやスマホでは人工知能(AI)を使った賢いサービスが次々と登場しています。現在のAIの実体はコンピューターのプログラムであり、AIが自分で勝手に学習してくれるわけではありません。本講義では、人工知能の背後で使われている機械学習とよばれる技術の概要を紹介し、コンピューターに学習させるとはどういうことか、そのしくみをわかりやすく説明します。
以上の3点をお話いただきました。
過去十年間に宇宙の理解は革命的に進歩した。「万物は原子で出来ている」のは全くのウソとわかり、原子は宇宙全体の5%にも満たない。銀河、星が出来て私たちの存在に必要な惑星が生まれたのは未知の物質、暗黒物質のお蔭であり、宇宙の23%を占める。また宇宙が膨張するに伴ってわき出すエネルギー、暗黒エネルギーが宇宙を引き裂き、宇宙に終わりをもたらすかもしれない。宇宙の暗黒面、観測に基づく現代宇宙論を紹介し、宇宙の始まりと終わりに迫ってみる。
ヒトは800万年前ごろに類人猿と分岐したと思われ、その後、独自の進化を遂げてきた。その長期にわたる進化史は、徐々に明らかにされてきている。共通祖先の類人猿から、ゴリラ、チンパンジーとヒトの系統がそれぞれに分化し、特殊化していった。人類の系統は、初期のころから攻撃性が比較的低く、食物分配などの協力行動が特殊的であった可能性が指摘されている。その後、より開けた環境に生息域を広げ、社会性が強化され、動物資源を比較的多く取り入れる生存様式が生じ、ホモ属へと進化していった。ホモ属では、道具使用行動と脳の増大が急速に進み、我々ホモ・サピエンスに至る。この長期にわたる進化史を概観し、ヒトの特徴を改めて認識し、現在を考えてみたい。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告によると、世界の平均地上気温は産業革命前から約1.1℃上昇した。温暖化の進行に伴い、地域により熱波や大雨、干ばつなどの異常気象の頻度または強度が増すと予想されている。暑さによる直接的健康影響(熱中症や熱ストレスによる死亡等)の他に節足動物媒介性感染症(マラリア、デング熱等)や水系(水媒介性)および食物媒介性などの感染症による健康影響が生じる可能性がある。今後温室効果ガスの排出削減に努めても、その効果が現れるためには一定程度時間がかかる。よって、排出削減対策により温暖化の緩和を図ると同時に、進みゆく温暖化に対して地域社会がいかに適応するかが重要となる。本講義では、世界と日本における健康影響を俯瞰したのち、行政、地域、個人レベルで可能な適応策について議論し、温暖化時代の社会のあり方について考えたい。
近年、中国が外交上、強硬姿勢を強めている事情について解説し、日本の対応を考察する。外交について考える上でも、中国でも内政と外交を考える上でも、表面的には躍進する中国の経済社会の実情を知ることが必要である。中国の台頭は、今後の日本のあり方に関する真剣な検討を日本人に促す、絶好の契機である。それのみならず、一部の国々における中国モデルへの称賛を目にして、我々は世界の持続的な発展や人類社会の行方についても考察する。
(注意)
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