現在位置 ホーム > 文化活動・観光 > 歴史・文化財 > 取手市の指定文化財等一覧 > (県指定文化財)大日山古墳
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小貝川から広がる肥沃な低地。そこにわずかに突き出た岡台地の先端に、県の史跡に指定されている大日山古墳があります。古墳時代後期の築造とみられる円墳で、墳丘上に岡神社が建っています。一帯には古い石碑や石仏が数多く見られますが、これは中世から近世に盛んになった大日信仰の名残で、大日山の名もそこからきていると考えられています。
朝日を拝むには格好の位置にあり、宗教的雰囲気の漂うところですが、地元ではこの古墳こそ将門の墳墓であると伝えられてきました。更に、古墳の脇が広場になっていますが、ここに将門の愛妾(あいしょう)桔梗(ききょう)が住んだ朝日御殿があったといわれています。桔梗はここで毎朝、日の出を拝み、将門の武運を祈っていましたが、将門の敗死の報を聞くと台地の下にあった沼に身を投げて、悲しい最期を遂げたという話が語り継がれてきました。