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取手市内唯一の国の登録有形文化財です。
イギリスで生まれたチューダー様式を用いた昭和初期の洋風住宅で、当時の技術・意匠の高さを現在に伝える貴重な建築物です。
もともとは渡辺甚吉の私邸として東京・白金台に建築されたものです。外観は一階が鉄平石積み、二階が木部現しになっており、内部は広間を中心に食堂、居間、応接間などを配しています。漆喰(しっくい)塗りと木部の対比が優美で、特に食堂天井の立体装飾は見事です。平面計画から細部装飾まで緻密な設計が施された、我が国のチューダー様式住宅の傑作と評価されています。また、細部装飾は「幻のデザイナー」と呼ばれる今和次郎(こん わじろう)が担当するなど、設計に携わった人々が判明しており、当時の設計や計画図面などが現存しているのも大変貴重です。
令和4年3月に、市内の前田建設工業株式会社ICI総合センター内(取手市寺田)に、ガレージ、門塀の一部とともに移築、復原されました。
(注意)一般公開は不定期開催です。