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令和5年7月3日、10日に情報管理課デジタル化推進室による生成AI利用ガイドライン説明会を開催しました。
情報管理課長が講師役を務め、7月3日から市役所の業務において利用している生成AIについて、ガイドラインの説明やシステムの操作の実演、参加者による体験を行いました。
2日間で合計4コマの説明会を開催し、のべ175名が参加。10日の説明会には中村市長も参加して、職員と共に学びました。
中村市長から参加職員に対し、「生成AI利用ガイドラインを適切に理解しながら運用し、市役所の業務効率化を図ることで、市民生活の質が向上できるよう生成AIを幅広く活用してほしい。今日は一緒に学びます。」とお話がありました。
まず、生成AIを活用する心構えとして、職員と生成AIの関係を飛行機のパイロットと副操縦士に例えて説明がありました。安全に飛行するために必要な情報を副操縦士がパイロットに提供し、パイロットが最適な航路や高度を決定するように、生成AIが作成したデータについて、職員がその内容の妥当性を適切に確認した上で効率的、効果的に活用することが求められます。
業務効率化が図れる一方で、生成AIの利用には個人情報の取り扱いに関して注意が必要です。取手市の利用する生成AIは二次利用されない安全なシステムを採用しています。しかし、想定外の事故が発生することも事前に踏まえ、個人情報を生成AIに入力しないよう生成AI利用ガイドラインに定め二重のセキュリティを確保しています。さらに、生成AIを利用する際には所属長の承認を得ることを求め、組織で利用状況を把握できるようにしています。
講師役が、事前に用意した議事録データを生成AIに入力して、要約文を作成しました。入力する際は、個人を特定することができないように、該当箇所を削除したり、別の文字に置き換えるといったポイントを伝え、職員は注意深く傾聴していました。
デモンストレーションの後は、グループごとに議事録データから要約文の作成を行いました。実際に生成AIから要約文が出力される様子を見て、各所から驚きの声が上がりました。
その次に、過去の取手市議会の一般質問通告書を元に、生成AIによる答弁書素案の作成を行いました。生成AIから出力された答弁書素案の精度を高めるために、入力する内容についてより具体的な情報を補足するといった技術的な指導を受けました。
その他に、架空の個人情報を入れた素材を元に、生成AIを利用する前の作業をグループワークしたり、イベントのタイトル案の提示や質疑応答集の作成などの様々な活用方法があることについて学び、参加者は職場での活用について議論を重ねていました。
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